統計検定3級の出題範囲、勉強時間の目安や難易度までわかりやすく解説

統計検定3級は統計へのエントリーに必須である知識を満遍なく問われる検定です。資格難易度としては「易しい部類」に入る資格です。

しかし、大学で一般教養として少し統計を学んでいても、忘れてしまっている論点は意外に多くあるものです。

最初から統計検定2級や1級を目指される方も多いと思いますが、以下のキーワードを説明できなかったりピンとこない場合、一足飛びに2級を受けるのではなく3級受験で地盤固めと復習が良いでしょう。

  • 乱数
  • 相関係数
  • 共分散
  • 標準偏差
  • 全数調査
  • 変動係数
  • ヒストグラム

この記事では、そんな統計検定3級の実際の難易度、勉強時間の目安、過去問例までを紹介します。


1.統計検定3級の難易度と一般的な勉強時間

数多くある資格や検定の中では、「簡単、易しい部類」に入るでしょう。

統計検定3級合格に一般的に必要となる勉強時間はおおよそ20-30時間前後です。

レーダーチャートに表してみると、必要とされる観点はそれぞれ以下のようなイメージかもしれません。


2.統計検定3級の出題範囲

以下が、統計検定3級の出題範囲の主なカテゴリーです。ここから、正誤問題、読み取り問題、計算問題などの方式で出題されます。

データの種類

データのタイプの違いを理解し、それぞれのデータに適した処理法を理解できているかを問う問題。

  • 量的変数
  • 質的変数
  • 名義尺度
  • 順序尺度
  • 間隔尺度
  • 比例尺度など

以下の記事も、このカテゴリの学習の参考になりますのでご覧ください。

量的変数と質的変数の違いをわかりやすく解説

連続変数とは?離散変数との違いもわかりやすく解説

標本調査

標本調査の意味と必要性を理解し標本の抽出方法や推定方法について説明することができるかを問う問題。

  • 母集団
  • 標本
  • 乱数表
  • 全数調査
  • 無作為抽出
  • 標本の大きさ
  • 国勢調査など

実験

実験調査の意味と必要性を理解し,実験の基本的な考え方について,説明することができるかを問う問題。

  • 実験研究
  • 観察研究
  • 処理群と対照群

統計グラフ

基本的な統計グラフを適切に解釈したり,自ら書いたりすることができるかを問う問題。

  • 棒グラフ
  • 折れ線グラフ
  • 円グラフ
  • 帯グラフ
  • 積み上げ棒グラフ
  • レーダーチャート
  • バブルチャート
  • ローソク足棒モザイク図
  • 散布図(相関図)
  • 複合グラフ

データの集計

データを適切に集計表に記述すること,また集計表から適切に情報を読み取り,説明することができるかを問う問題。

  • 度数分布表
  • 度数
  • 相対度数
  • 累積度数
  • 累積相対度数
  • 階級
  • 階級値
  • 度数分布表からの統計量の求め方など

時系列データ

時系列情報を持つデータをグラフや指標を用いて適切に表現し,それらの情報を適切に読み取ることができる。

  • 時系列グラフ
  • 指数(指標)
  • 移動平均

データの代表値

数値を用いてデータの中心的位置を表現すること,またそれらを用いて適切にデータの特徴を説明することができる。

  • 平均値
  • 中央値
  • 最頻値

データの散らばり

データの散らばりを,指標を用いて把握し,説明することができ る。グラフ表現することを通して,散らばりの特徴を把握したり,グループ間の比較を行ったりすることができる。はずれた値の処理を考えられる。

  • 最小値
  • 最大値
  • 範囲
  • 四分位数
  • 四分位範囲
  • 分散
  • 標準偏差
  • 偏差値
  • 変動係数
  • 共分散
  • 相関係数
  • ヒストグラム(柱状グラフ)
  • 累積相対度数グラフ
  • 幹葉図
  • 箱ひげ図
  • はずれ値

相関と回帰

相関関係と因果関係の区別ができる。記述統計の範囲内での回帰分析の基本事項が理解できる。 

  • 相関
  • 擬相関
  • 因果関係最小二乗法
  • 回帰係数
  • 予測

確率

確率の意味や基本的な法則を理解し,さまざまな事象の確率を求めたり,確率を用いて考察することができる。

  • 独立な試行
  • 条件付き確率

確率分布

確率変数の平均・分散・標準偏差等を用いて、基本的な確率分布の特徴が考察できる。

  • 二項分布
  • 正規分布
  • 二項分布の正規近似

統計的な推測

標本分布の概念を理解し、区間推定と仮説検定に関する基本的な事項が理解できる。

  • 標本平均・比率の標本分布
  • 母平均・母比率の区間推定
  • 母平均・母比率の仮説検定

3.統計検定3級のレベルがわかる過去問例4題

どのような問題が出題されるか、統計検定3級の過去問を見てご自身に必要そうな勉強量を把握しましょう。

過去問は、例えば以下のような問題があります。

 

正誤判定の問題ですが、この問題のように言葉のニュアンスをしっかり読み取らないといけないものもあります。

分散、共分散、相関係数といった各用語の正確な理解が求められます。

定理や公式を丸暗記するだけでなくデータとどのように連動するのか、求めた値の単位は何かなどを把握しておく必要があります。このようなキーワードにピンと来ない方は、以下の記事で基本統計量、標準偏差について詳細を書いていますのでこちらもおすすめです。

誰もが知っておくべき「基本統計量」の基礎知識をわかりやすく解説

標準偏差とは?意味から求め方、分散との違いまでわかりやすく解説

確率の計算は正確にできるようにしておきましょう。
計算は多少複雑ですが統計検定は電卓持ち込み可なので問題ありません。「5C3」「6!」といった式を見たときにピンとこない方は要対策です。

数は多くないですがこのように完全に知識を問うような問題も出題されます。
実際に全て解いてみたい方はこちらから各級4回分ずつ過去問と正解が無料でダウンロードできるので是非トライしてみてください。


3.統計検定3級の受験会場

統計検定3級には2つの受験方法があります。

年2回の紙媒体での受験

まず、紙媒体で受験をする大学受験のような形式です。こちらの形式の場合6月と11月の年2回開催されていて東京23区と名古屋・福岡会場での実施のみになります。

オンライン受験(CBT方式)

次に、オンラインで受験するCBT方式です。CBT方式での受験は、開催している会場で平日・土日問わず1年中受験することができます。例えば東京都で受験したい場合、申し込みサイトでは下記のように受験会場が表示されます。(2021年7月16日時点)

この中から会場を選択するとカレンダー型で日程が表示されます。会場ごとに申し込みの方法が違うのでよく確認しながら申し込みを進めましょう。

今すぐ受験したいという方はこちらから会場を確認できます。


4.統計検定3級のおすすめテキスト

統計検定3級にあたり、以下の本を使って学習をすすめるのがおすすめです。

統計検定3級・4級公式問題集

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日本統計学会が公式に出している過去問題集です。回答だけではなく解法の道筋まで書かれているのでおすすめです。

統計学入門

  Amazonはこちら

私の大学での統計学の教科書になっていました。今でも統計学の基本を学びたい方は一読する価値があります。

また、さらに発展的な内容を学びたい方には以下の記事にもデータ分析や可視化領域のおすすめ本を紹介しています。

データ分析の学習を加速させるおすすめ本32選


まとめ

社会人になってしばらく経つと、大学で学んだことなどすぐに忘れてしまうものです。その意味で、全ての人がデータを扱わなければならない今、統計検定3級は学び直しの一つの良いテーマになるでしょう。

統計検定3級を理解できたら、2級で実践的な知識を身につけるのがおすすめです。Rも使い始めていくのも良いでしょう。以下の記事も参考にされてください。

R(R言語)|インストール方法とワークフローをわかりやすく解説

初学者のためのRの基本構文

ggplot2をインストールし美しいグラフを作るまでの基礎知識【入門編】

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