メタデータとは?具体例を用いてわかりやすく意味を解説

メタデータとは、「データについて説明しているデータ」です。「データの説明書」とも言えます。

1.メタデータとは?

メタデータの「メタ」とは、ギリシャ語の「μετά(メタ)」から派生した接頭辞で、その意味は「後ろに」「超えて」などです。メタデータは、データに関する情報を記述するデータのことを指します。

つまり、メタデータは他のデータを説明・定義・制御するための情報であり、データ自体の属性や特性、構造、意味、関係性などを表現します。メタデータはデータの「データ」とも言える存在であり、データの管理や解釈を支援する役割を果たします。

例えば、写真ファイルのメタデータには、画像の解像度、作成日時、カメラのメーカーやモデル、露出設定などが含まれます。また、ウェブページのメタデータには、ページのタイトル、説明、キーワード、言語などが含まれます。このように、メタデータはデータをより詳細に説明し、分類・検索・整理・利用するための情報を提供しています。

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2.メタデータの種類と具体例

メタデータには種類があります。以下で、一般的なメタデータの種類を紹介します。(これ以外にも、メタデータの種類は存在します。)

ビジネスメタデータ

ビジネスメタデータは主にデータの内容と状態です。例として次のようなものがあります。

  • データセット、テーブルおよびカラムの定義と説明
  • 業務ルール、変換ルール、計算方法、および導出方法
  • データモデル
  • データ品質の規則と測定結果
  • データが更新されるスケジュール
  • データの出所とデータリネージ(※)
  • データ標準
  • データエレメントが依存するマスターレコードシステムの指定
  • 有効値制約
  • ステークホルダーの連絡先情報(例えばデータオーナー、データスチュワード)
  • データのセキュリティ/プライバシーレベル
  • データに関する既知の問題
  • データ利用上の注意

※「データリネージ(Data Lineage)」は、データの出所や移動経路、変換処理など、データがどのように生成され、どのように変更・加工されて現在の状態に至ったかを追跡するための概念。

テクニカルメタデータ

テクニカルメタデータは技術的詳細などの情報が提供されます。例として次のようなものがあります。

  • 物理データベーステーブルとカラムの名称
  • カラムのプロパティ
  • データベースオブジェクトのプロパティ
  • アクセス権
  • データCRUD (Create作成、Replace 置換、Update 更新、Delete削除)ルール
  • データテーブル名、キー、インデックスなどを含む物理データモデル
  • データモデルと物理的資産の関係を示すドキュメント
  • ETL ジョブの詳細
  • ファイルフォーマットのスキーマ定義
  • ソースからターゲットへのマッピングを示すドキュメント
  • 上流および下流への変更影響情報を含むデータリネージを記述するドキュメント
  • プログラムとアプリケーションの名称と説明
  • コンテンツ更新サイクルのジョブスケジュールと依存関係
  • リカバリーとバックアップのルール
  • グループ別、役割別データのアクセス権

オペレーショナルメタデータ

オペレーショナルメタデータはデータの処理とアクセスの詳細です。例として次のようなものがあります。

  • バッチプログラムのジョブ実行ログ
  • データの抽出とその結果などの履歴
  • 運用スケジュールの異常
  • オーディット、バランス、コントロールなどの結果
  • エラーログ
  • レポートとクエリのアクセスパターン、頻度、および実行時間
  • パッチとバージョン管理の計画と実行、現在のパッチ適用レベル
  • バックアップ、保存、実行日付、災害復旧などの規定
  • SLA の要件と規定
  • 容量の増減と利用パターン
  • データのアーカイブと保持ルール、関連するアーカイブ
  • 廃棄基準
  • データ共有ルールや合意事項
  • IT側の役割と責任、連絡先

参照:『データマネジメント知識体系ガイド(DMBOK2)』

3.メタデータの保存場所

メタデータはさまざまな場所や形式で保存されます。以下に一般的なメタデータの保存場所のいくつかを示します。これらは一般的なメタデータの保存場所の一部です。実際のシステムや環境によって、メタデータの保存場所や形式は異なる場合があります。

3-1.データベース

データベース内のテーブルやフィールドにメタデータが格納されます。データベース管理システム(DBMS)は、データのメタデータを管理・アクセスするための仕組みを提供します。

3-2.メタデータレジストリ

メタデータの登録や管理を行う中央のレジストリやデータベース。組織やシステム内で共有されるメタデータの統一的な管理を可能にします。

3-3.データファイル名

ファイル名自体がメタデータの一部となる場合があります。例えば、特定の命名規則や識別子に基づいて情報を表現することがあります。

2-4.データ管理システム

データ管理システムやデータウェアハウスなど、データ統合や分析のために特定のメタデータストアが使用されることがあります。

4.メタデータの確認方法

データベースにおけるメタデータを確認する方法は、データの種類や背景によって異なります。一般的なメタデータの確認方法は以下です。

データベースのメタデータを確認するためには、データベース管理システム(DBMS)の機能やクエリを使用することが一般的です。以下に一般的なデータベースメタデータの確認方法をいくつか紹介します。

4-1.インフォメーションスキーマのクエリ

多くのDBMSは、特定のクエリを実行することでデータベースのメタデータを取得できる「インフォメーションスキーマ」と呼ばれるスキーマを提供しています。

例えば、MySQLでは「INFORMATION_SCHEMA」、PostgreSQLでは「information_schema」などがあります。これらのスキーマをクエリすることで、テーブル、カラム、インデックス、ビュー、トリガーなどのメタデータを取得できます。

4-2.システムカタログの参照

DBMSによっては、システムカタログと呼ばれる特別なテーブルやビューを提供しています。これらのカタログは、データベースのオブジェクトやメタデータに関する情報を格納しています。例えば、Oracleでは「DBA_TABLES」や「DBA_COLUMNS」、Microsoft SQL Serverでは「sys.tables」や「sys.columns」などがあります。これらのカタログをクエリすることで、テーブル、カラム、インデックス、ビューなどの詳細情報を取得できます。

4-3.データベース管理ツールの使用

データベース管理ツールや開発ツールは、通常、データベースメタデータの確認機能を提供しています。ツールのインターフェースを使用して、テーブル、ビュー、カラム、インデックス、制約などのメタデータを参照することができます。一般的なデータベース管理ツールには、phpMyAdmin、phpPgAdmin、SQL Server Management Studio、MySQL Workbench、PostgreSQL pgAdminなどがあります。

5.メタデータの活用方法

メタデータは様々な方法で活用されています。以下に、一般的なメタデータの活用方法を紹介します。

5-1.データの統合と相互運用性

異なるデータソースやシステムから収集されたデータを統合する際に、メタデータはデータの意味や構造を理解するための重要な要素です。メタデータを活用することで、データの整合性や統一性を確保し、異なるデータソース間でのデータの相互運用性を向上させることができます。

5-2.データ品質管理

メタデータはデータの品質管理にも役立ちます。データのソース、更新日時、信頼性、正確性、欠損値の有無などの情報をメタデータとして管理することで、データの品質評価やクリーニング、欠損値の処理などを効果的に行うことができます。

5-3.データセキュリティとアクセス制御

メタデータはデータのセキュリティとアクセス制御にも活用されます。データの作成者、所有者、更新履歴、アクセス権限などの情報をメタデータとして管理することで、データへの適切なアクセス制御を行い、機密性やプライバシーを確保することができます。

5-4.データカタログとドキュメンテーション

メタデータはデータカタログやデータのドキュメンテーションに使用されます。データの意味、説明、関連する文書、データの更新履歴などをメタデータとして記録することで、データの理解や利用に役立つ情報を提供します。

まとめ

メタデータを管理する「メタデータ管理」はデータの大量化・多様化に伴い、データマネジメントやデータガバナンスのプロジェクト、データプラットフォーム構築の文脈で着手され、推し進められることが多いです。

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メタデータ管理を含む、データガバナンス、データマネジメント、データプラットフォーム構築のノウハウは、以下の記事も有益ですのでぜひご参考にされてください。

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データマネジメントとは?導入のメリットや実践的な進め方を解説

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