
医療機器のメーカーとして優れた業績をあげていらっしゃいます企業様へ、データ利活用状況のアセスメントと戦略策定をいたしました。競合他社のデータを用いたサービス展開やデータ分析の専門部署設置といった業界の状況への危機感から今回弊社に支援のご依頼をいただきました。
課題・背景
ご依頼をいただいた時点では焦燥感・危機感をお持ちでいらっしゃった一方で具体的にどこから手を付ければいいのかわからず、方向性が定まっていらっしゃらないということでした。そこで弊社コンサルタントが全社の業務担当者の方にインタビューを行い、課題の抽出と明確化させていただきました。その中の一部のポイントとしては、以下のような項目がございました。
- 事業部や部門ごとにツールの習熟度合いの違いが大きく、データ利活用の状況がばらばら
- データを全社的な資産としてとらえる考え方が社内に広まっていない
- AccessやAzure,Snowflakeなど様々な場所にデータが散らばっている
- Excelでの手動加工が多く、効率的なデータ分析プロセスが確立されていない
- 表記の統一を手動で行う作業に時間が費やされている
- データ分析を行う前提でデータが収集されていない
戦略的なデータマネジメントの設計
今回は以下のステップでインタビューを行い、データ戦略の立案とロードマップをレポートさせていただき、将来のデータ戦略の判断材料を提示しました。
STEP1.データ担当者へのインタビュー
レポーティング・可視化を担当されている方にヒアリングを行います。実際に今あるデータを拝見し、具体的なデータの説明や発生している問題の文脈の把握を行いました。一例として、以下のような課題感がありました。
- データ分析プロセスが単一化されておらず、部署ごとのデータを統合的に分析することが難しい
- データが散らばっていてどこから手を付けていいかわからない
- データ自体に表記ゆれが発生しており修正に手間がかかっている
- データを活用する戦略がなく、目的が明確に定まっていない
STEP2.業務部署・ユーザー部門担当者インタビュー
データ担当者の方へのインタビューから、部署・部門ごとにデータの扱い方に差があることから問題が発生している可能性が高いと感じたため以下の観点を含め、インタビューを行いました。
- 部門のデータ入力プロセスに問題はないか
- なぜ全社的に表記ゆれが発生しているのか
- 使っているツールへの習熟度はどれほどか
- 部門レベルでデータ分析をしているか
- KPIツリーの策定などモニタリングするべき数字を把握できているか
STEP3.戦略立案・レポーティング
曖昧になっていたデータ利活用の目的を「顧客理解を深め受注率をアップする」に定め、以下を企画・戦略策定しました。
- KGI/KPIの設計
- マーケティング・営業におけるCRMツールや顧客データベース、アクセス解析ツールを連携させた営業パイプラインの構築
- 各部署における人材育成(研修)
- データ分析基盤を構築
当社が支援するデータ分析基盤について詳しくはこちらからご覧になれます。
データビズラボでは、「データを価値にする」ためのデータマネジメント策定支援を行っています。
また、当社の支援するデータマネジメントやそれに関連するコンテンツは以下です。ぜひご参考にされてください。
「データマネジメント」について、基礎知識から実践方法まで詳しく解説しています。
データマネジメント領域で活躍するゆずたそ様と、データビズラボ代表永田の対談記事です