大手家電メーカーとして優れた業績を上げていらっしゃるプロジェクトをご支援させていただきました。環境問題への取り組みをテーマとしたデータの可視化プロジェクトに対し、アドバイザリーとしてデータ可視化スキルの育成向上プログラムの支援を行いました。
プロジェクトのメンバーとして実装を担当されていたUI/UXデザイナーの方向けに、「データの可視化スキルの向上」にフォーカスし、双方をリモート環境下で行うプログラムを実施しました。
[プロジェクトのポイント]
- 主体的で自律的な可視化
- フィードバック研修内でのイテレーションによるインサイト
- 具体例を数多く提示した実践型プログラム
- オンラインツールを活用したフルリモート環境でのプログラム遂行
課題・背景
データの可視化プロジェクトを推進していらっしゃったデザイナーのお客様。しかし、データ可視化とデザインの理論的違いや、可視化の目的や戦略の策定など、方法論やノウハウが不足していることが課題となっていました。デザイン力にレバレッジをかけるためにも、それらの課題を解決する必要がありました。
具体的なご要望としては下記となります。
- 研修に参加するデザイナーがデータを理解し、そのデータやビジネスの目的に最適なデータ視覚化を行えるように、データの読み解き方・伝え方のレベルを高めるための体験をすること
- 受け身ではなく、実際に問題を解き、それに対するフィードバックをもらう形で、社外の専門家からデータの読み解き方に対する見方や考え方のアドバイスをもらうこと
そのため、弊社では上記ご要望を満たす最適な研修としてフィードバック研修を提案させていただきました。
当社のアプローチ
今回のフィードバック研修では事前に下記課題を設定し、それを解いていただいた参加者の方に研修当日にプレゼンをしていただく方式を取りました。
【今回のレビューテーマ】
- エネルギー量の可視化
- コストの可視化
- 気象データの可視化
(一部抜粋)
弊社から参加者の方へのフィードバックに関しては下図の戦略(対象とするオーディエンスや問いの解像度)やスコープ(焦点をあてる領域)に主に焦点を当てました。
リモートでのスプリント形式の研修
実際のフィードバックはMiroやZoomのホワイトボード機能を使いながら下記のような対話形式で行いました。
フィードバック研修は講義を聞くタイプの研修と異なり、実際に参加者の方が作成したアウトプットに対してフィードバックを行うため、体感を伴いながら以下の点を明確に理解することができます。
- 自分には何が足りなかったのか?
- 改善点は何なのか?
今回、多くの受講者様にデータの読み取りレベルの向上や目的に応じた最適なビジュアライゼーションの選定レベル向上効果を実感していただきました。研修後には下記のようなお声をいただきました。
本当に最適な表現(メタファー)なのか、それを裏付ける理由まで考えられていなかった。顧客リサーチが重要だと感じた。
ご提案頂いたサンキーダイアグラムやチョードダイアグラムはインパクトもあり、流れも見やすくて使ってみたいと思った。たいへん参考になった。
また発注させていただきたい研修内容でした。ありがとうございました。
具体的なフィードバック研修のステップ
- Step1:事前課題の共有
- 同社で実務で使用されているデータを活用した課題設定
- 参加者様への事前共有
- Step2:参加者様の事前課題を共有いただく
- Step3:参加者様に課題に対して作成したアウトプットをプレゼンしていただく
- Step4:当社からそのアウトプットやプレゼン内容に対してフィードバック
- Step5:質疑応答
※Step2~5を課題ごとに繰り返し行う
まとめ
今回のクライアント様のように、フィードバック研修ではダッシュボードに限らず、データビジュアライゼーションに関する様々なアウトプットに対して研修をさせていただくことが可能です。
データの読み取り方や目的に応じた最適なダッシュボード/データビジュアライゼーションの作成に課題を感じられている企業様は企業様はぜひ弊社までお問合せください。
当社では、以下データ分析/視覚化/ダッシュボードデザインを成功させるためのチェックリストを公開しています。こちらにもあるように、質の良いデータ分析や可視化を構築する上で意識すべき項目は数多くあります。そしてそれは良いレビューを継続的に行うことで初めて実現ができるものです。