グローバルトップメーカー様のデータ可視化設計とデータセット/テーブル設計を支援させていただきました。今回は可視化イメージの作成と可視化手法ごとのテーブル設計、データのカラム定義を行い、クライアント様が開発されたAIアルゴリズムの価値を社内や社外の取引先様へ理解できるようご支援しました。
優れた予測アルゴリズムを開発しても、取引先や社内クライアントにその価値を理解していただくためには質の高い視覚化情報の選定やデータから正しい解釈をしやすい表現が求められます。クライアント様はこれらの重要性を深く理解されており、今回弊社にご依頼いただきました。
弊社ではこれまでにも機械学習の実装と可視化や広告の効果検証を行うダッシュボードなど豊富な経験を有しており、本プロジェクトではTableauやPythonを用いて動的/静的な可視化を複数ご提案させていただきました。
課題と背景
クライアント様はAIアルゴリズムの開発を進めており、データ解析に精通していらっしゃいます。今回のプロジェクトではAIが提案する経路と人が考えていた従来の経路を比較し、アルゴリズムの価値を明瞭化したいというテーマのもと以下のご要望をいただきました。
- 動的でインパクトがある一方で、諸々の観点で最適な可視化をお客様にお見せしたい
- クライアント様の顧客に、開発したアルゴリズムの効果を正しく明確に示したい
- 1か月ほどのスプリントで集中的に可視化とデータセット(データ構造)アイデア出しをしてほしい
アルゴリズムの価値を示す可視化イメージ
1週間単位でスプリントを繰り返しながら、以下の4ステップでご要望にお応えしました。
- Week1:ラフスケッチの作成
- Week2:可視化例とテーブル設計をご提案
- Week3:実データを用いた可視化
- Week4:仕上げ、調整
1週目:ラフスケッチの作成
サンプルデータを共有していただく前に、ラフスケッチをいくつか作成いたしました。以下はその1例です。
2週目:サンプルデータから可視化例とテーブル設計をご提案
サンプルデータを共有いただき、PythonやTableauを用いて可視化例を作成しました。また、そのデータを基に必要なカラムを整理し、テーブルの設計についてもご提案を行いました。また、弊社が作成した可視化例とクライアント様で実現したい可視化イメージをスプリントによりすり合わせ、実データを用いた最終アウトプットのご確認をいたしました。
3週目:実データを用いた可視化例
サンプルデータを用いて可視化イメージのアイデア出しが完了し、実データを用いて最終的な実装を行いご提示させていただきました。
スプリントの副産物であるアウトプット一例
・階層的な関係を表現する可視化例
このチャートはマウスの操作で階層的な関係を動的に見ることができるサンバーストグラフの可視化例です。
・カーソルを当てると、1つ1つの要素がハイライトされる可視化の実装
コストを動的に把握できる可視化例
このチャートはマウス操作で各移動のコストをそれぞれの帯の幅を使って表現したサンキーダイアグラムと呼ばれるものです。Webサイトのアクセス解析やキャッシュフロー、エネルギーの流れの分析でよく使われます。サンバーストグラフ同様、マウスをかざすと詳細のホバーが表示されます。
弊社ではデータ分析・可視化領域、データ分析基盤構築を強みとしており、以下の事例などもご参考にされてください。
また、BIツールであるTableauの導入支援も行っております。詳しくは以下をご覧ください。