本記事は、データ分析/視覚化コンサルティングや講師をしている私が、これまで分析企画アイデアの着想、ビジュライゼーションのグランドデザインのインスピレーションを強く得ているお二方を事例とともに紹介する記事です。
ふだんの仕事で、データをグラフにしたり、何か特定の条件のものを抽したりするのはExcelを使っている方も多いでしょう。そのため、Excelだけで必要十分と考えているかもしれません。しかし、Excelに囚われていると、データから得られる独創的な気づきや、斬新な発想を見逃すことになります。
ここでは、Excelからは決して得られない、データから得られるインスピレーションの事例をご紹介することで、データビジュアライゼーションの世界をご案内します。
データ可視化そのものについて知りたい方はこちらの記事からどうぞ
目次
マニュエル・リマさん(Manuel Lima)
私が創作のアイデアに煮詰まった時に立ち返るのがマニュエル・リマさんの作品や書籍です。主に下記2作品です。
THE BOOK OF CIRCLES
創作に行き詰った時、マニュエル・リマさんの本で、データ視覚化のデザインのインスピレーションを得ようとすることは多いです。
『ビジュアル・コンプレキシティ ―情報パターンのマッピング』
『ビジュアル・コンプレキシティ- 情報パターンのマッピング』
マニュエル・リマさんの作品は湾曲や曲線を使ったものが多く繊細で、コンペ作品を作る際などパラパラとめくるだけでもインスピレーションを頂くことが出来ます。
美しい作品の数々。
上記のマニュエル・エマさんの書籍は、下記の自作品のインスピレーションとなりました。これは、1年間のつぶやきを表現し、惑星や宇宙のようなデザインをあてました。こちらはその後海外のデータジャーナリズムの記事の表紙にも使われています。
『つぶやきの分布-Twitter Analysis-』Yukari Nagata作
「データ視覚化/ダッシュボードデザインを成功させる95のチェックリスト」をダウンロードする
デイビット・マクキャンドレスさん(David McCandless)
Information is beautiful創設者で情報デザイナー、データジャーナリストのDavidさん。こちらがTEDの動画です。その思想や発想は常に刺激になります。
Davidさんのご本も、いつも自分がアイデアに行き詰まった時に立ち返る美しいものばかりです。
Knowledge is Beautiful
こちらのご本は様々な情報や社会テーマを美しくビジュアライゼーション/インフォグラフィックスで纏めているものです。
こちらのご本にある、Stellar Constellationがとても素敵でした。
(作品の一部をKindleより拝借)
こちらにインスピレーションを受け、自分も宇宙・星座をTableauで作ってみたのがこちらです。
(画像をクリックすると、インタラクティブなものをご覧頂けます。)
『Astromantic-Stellar Constellations』Yukari Nagata作
また、棒グラフは単調になりがちですが、背を合わせた棒グラフのレイアウトはメリハリが効いてとても素敵です。
(作品の一部をKindleより拝借)
こちらにインスピレーションを受け、Twitterで話題になっていたGAFAの基礎的な指標を纏めてみたのがこちらです。
(データはYahoo FinanceとPaysaから拝借しています。)
まとめ
データビジュアライゼーションはとても自由度が高い為、創造性によっていかようにでも素晴らしいものができます。しかし、自由度が高すぎることで不自由になってしまいアイデアが煮詰まり、迷いが出てしまうことも多いでしょう。本記事ではそのような時に良いインスピレーションを得させて頂いたお二方をご紹介しました。
さらに詳しく学びたい方は、拙著『データ視覚化のデザイン』をお手に取っていただけますと、多くのダッシュボード構築事例も掲載しており、実務の中でご参考にしていただけるものと思います。試し読みはこちらです。
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