本記事は、データ分析/視覚化/データ戦略コンサルティングや講師をしている私の、それらの「ネタ帳」の作り方を紹介する記事です。とてもシンプルなことばかりですが、私はこれをひたすら続けています。
データ可視化そのものについて知りたい方はこちらの記事からどうぞ。
目次
1 iPhoneのメモを最大限に活用する
アイデアは一瞬で流れ去ってしまいます。ですので、言葉でも、風景でも、画像でもひらめいたその瞬間にメモをとる(記録する)ことをおすすめします。アイデアが湧く時はPCの前に向かっていないことがほとんどですし、電車の中、歩いている時であったりするからです。
具体的には、私はiPhoneのメモ機能を使っています。使い慣れている他のツールや、例えばEvernoteなどでも良いでしょう。
私がメモ機能を使っている理由は下記です。
- デバイス間の同期が速い(同じApple IDのデバイスに瞬時に同期)
- スリープ状態からすぐ起動できる
- 空白のノートは自動で削除
- 画像も一緒に保管できる
こんな管理の面での使い勝手の良さから、データ分析やデータビジュアライゼーションの着想を瞬時に書き留めるものとして、フルパワーで使っています。
私は普段仕事ではMacbookPro、お客様先への持ち運び用にMacbookAir、携帯をiPhone、読書用に古いiPadを使っているので、全て瞬時に連携できて自宅でも外でも、できる限りアイデアのフローを止めずにいられます。逆に言うと、アイデアのフローを止めないようにこうしている、とも言えます。
自分の仕事環境
「データ視覚化/ダッシュボードデザインを成功させる95のチェックリスト」をダウンロードする
2 手を使ったスケッチングはデジタル表現の源となる
資料作りや分析などどのような領域でもそうかもしれませんが、いきなりパワーポイントやツール類で作り出してもうまくいきません。
デジタル領域のビジネスコンサルティングをしている私でも、ペンと紙でのアナログの時間を多く取っています。そうすることで、ストーリー性の確認、作り始めてからでは着想できない観点などが思い浮かびやすくなります。
(ざっくりとした私のラフ・スケッチング)
例えば、下図私のコンペ作品(アメリカの農業のデータビジュアライゼーション)は、戦略構想9割、ツールでの実装1割くらいの時間配分で作りました。この戦略構想の時間の多くを、「本当に見る価値のある指標」をリサーチしたり、ペンと神でのスケッチングに使っています。もちろんいきなりツールを使って探索を始めるのも良い場合もありますが、PCに向かうのは、構想が固まってからが効率的であることがほとんどです。
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3 着想に便利で素敵なサイトを活用する
おなじみPinterestですね。データビジュアライゼーションのみならず様々なロゴなどのアイデアにも良いですね。
Design Notes
フォントから、UIに至るまで様々なインスピレーションをまとめることができるDesign Notesです。
番外編:散歩、イベント、カンファレンス
PCの前だけではなく日常にネタは散らばっています。私は、散歩に行った時やイベントでのオブジェなど、素敵なものがあったら撮影し、iPhoneにためています。
ある日の散歩中の一枚
4 まとめ
4-1 形にして、反復しながら楽しむ
データビジュアライゼーションやデータ分析は、デザインシンキングの要素ととても親和性が高いです。なぜなら、これまで想定できなかったものが創作する過程で見つかったり、インスピレーションでいくらでもアイデアがどんどん変容していき、さらに磨きがかかっていくからです。従来のあり方と比較して、私は下記のようなコントラストで整理しています。
図:以前の私のセミナー講演資料より抜粋
本記事では、デザインシンキング寄りなデータ分析や発想をするためのネタ帳の作り方を紹介しました。
さらに詳しく学びたい方は、拙著『データ視覚化のデザイン』をお手に取っていただけますと、多くのダッシュボード構築事例も掲載しており、データ分析/視覚化の実務の中でご参考にしていただけるものと思います。試し読みはこちらです。
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