Fintech(フィンテック)とは何か?初心者向けに簡単にわかりやすく解説

Fintech(フィンテック)とは何か?初心者向けに簡単にわかりやすく解説

Fintech(フィンテック)は、フィナンシャルサービス全般をテクノロジーの力を使って大きく進化させているサービスのことです。イメージしやすいものとして、業務プロセスや決済オペレーションなどの効率化がわかりやすいでしょう。

この記事では、多くの人が新聞や雑誌で一度は耳にしたことのある「Fintech(フィンテック)」について、わかりやすく解説し、フィンテックの定義や指し示す範囲を具体的に知ることを目指します。

1.Fintech(フィンテック)とは?

Fintech(フィンテック)は、テクノロジーを活用して、より効率的に、生産的に提供されるフィナンシャルサービスやその業界・領域のことです。インターネット、スマートフォン、AI(人工知能)、ブロックチェーンなどの技術が融合された新たなフィナンシャルサービスやデジタルサービスのことです。
特に、これまで存在していなかった革新的なサービスを創造しようとしているスタートアップ 企業/新興企業”群”のことを総称してこのように言うこともあります。
Financial + Technology =”Fintech”(フィンテック)
Fintech(フィンテック)という言葉は、英語のFinancial(フィナンシャル/金融)とTechnology(テクノロジー/技術)を合わせた造語です。非常に広い概念の言葉ですが、一般的にはいわゆる金融業界に包摂される銀行、証券、保険などの領域をテクノロジーで革新的にする意味合いがあります。

1-1.フィンテックの市場規模

グローバルでのフィンテックの市場は約1270億ドル(約12兆円)と言われています。2022年まで成長率(CAGR)25%で伸び、3090億ドルほどになると予想されています。従来のフィナンシャルサービスの市場よりまだまだ小さい状態ではあります。

2.フィンテックの例

フィンテックの領域は非常に様々です。お金が介されている場所にFintechあり、と言っても過言ではないでしょう。特に2020年前後で盛り上がりを見せている領域は下記が挙げられます。

2-1.クラウドファンディング

CAMPFIREなどのクラウドファンディングの仕組みは、これまでの伝統的な銀行の概念を超越するものです。

これまでは、お金が必要であれば銀行の融資を受けることが一般的でした。しかし、同一のプラットフォーム上(CAMPFIREなど)でユーザー同士のお金のやりとりがオンライン上で行われることが可能になり、ビジネスや事業、プロジェクトを遂行することが出来るようになっています。簡単な審査で個人が銀行以外から融資を受けることが可能になりました。

その意味で、融資のために銀行にいくのではなく、様々な投資家から自身のプロジェクトや会社へストレートに出資をしてもらうことが可能になりました。家族や友人だけでなくファンやパトロンの出資も可能になり、この数年でクラウドファンディングのプラットフォームは劇的に伸びているでしょう。

2-2.キャッシュレス(モバイルPOS)

特に現在の10-20代の世代の方たちは特に支払・決済方法としてモバイル支払を好むはずです。私自身は30代ですが現金支払いのストレスを回避するためいつ何を払う時にもモバイルで支払いたいと思っています。割り勘も全てLINEPAYで支払っています。QRコード決済なども便利ですね。

このように全て現金ベースの支払いだった昔と比べ、LINEPAYやSUICAでの支払サービスは私たちの生活を変えました。世界で見るとこのようなモバイルでのトランザクションは54億USDにものぼると推定されいるようです。

2-3.仮想通貨

Bitcoin(ビットコイン)などの仮想通貨です。ブロックチェーン技術が用いられており安全とされています。

    2-4.インシュアテック 

    Fintech(フィンテック)の概念は保険業界を大きく変えました。「インシュアテック」と呼ばれる領域は、車への保険、家財への保険、生命保険など広く含まれます。

    以前、私が保険毎日新聞へインシュアテックの記事はこちらからダウンロード可能です。インシュアテック の概念を理解するのにご参考にいただけるものと思います。

    3.フィンテックが重要な5つの理由

    様々なフィンテックサービスが台頭していますが、フィンテックが急速に浸透している理由を概念的に説明します。

    3-1.地理的制約を超える

    インターネットと現代のテクノロジーにより、フィナンシャルサービスはどこからでもアクセス可能になりました。会社がどこに所在していようと、インターネットさえあればさまざまなフィンテックサービスを使うことが可能です。

    3-2.廉価である

    フィンテック企業が提供するソリューションは、その手数料などが従来の伝統的な方法と比較すると軒並み廉価です。

    特に、銀行系のサービスは従来よりパーソナライズ(個人の志向に合わせた)されたものをより廉価に提供できる仕組みがフィンテックです。

    3-3.安全である

    セキュリティに関してどれほど信頼がおけるのかに関してはよく議論されるところでしょう。しかし、多くの場合従来の銀行サービスよりもフィンテックのサービスは安全だと言われています。

    海外記事Mediumによると、従来の銀行の方がサイバーセキュリティへの対応・適応速度が遅く、フィンテックサービスの方が現代的なセキュリティにすぐに適応しているとされています。

    3-4.ビジネスを強化する

    どのようなビジネスであれ、決済やローンなど様々な金融取引が地理的制約なく廉価で行れることでキャッシュアウトが大幅に少なくなり、中小企業にとってはビジネスの本質的な部分にキャッシュを投入できるとも言えます。

    3-5.ビッグデータを意味のあるものにする

    多くのフィンテックサービスから抽出されるデータを使うと、分析が簡単に出来たりトレンドを把握することが可能です。構造化されたデータが取得しやすいため、それらを活用してデータ分析を行うことで示唆を得ることが可能です。

    ビッグデータの活用に関しては下記の記事にも詳細を書いているのでご参考にされてください。

    ビッグデータとは何か?事例を通じてわかりやすく解説

    3.フィンテック企業の例

    よりフィンテックがイメージしやすいよう、BtoBだけでなくBtoCでも展開している企業を紹介します。

    3-1.海外企業

    Paypal(ペイパル)

    Paypal(ペイパル)は、低コストで出来るオンライン支払いプラットフォームです。個人/企業どちらも使うことができます。

    オンライン支払いに加え、PaypalキャッシュやPaypalクレジット、デビッドカードやクレジットカードなど多種多様なソースから支払いが出来るサービスです。

    Stripe Payment(ストライプ)

    StripeもPaypalと同様にオンライン支払のプラットフォームです。STRIPEを通じて自身の銀行口座で送金、着金が出来ます。

    3-2.国内企業

    Moneyforward(マネーフォーワード)

    最近は広い領域で使われるようにったマネーフォワードです。個人の家計簿としても有名ですね。

    Freee

    クラウド型での会計ソフトウェアとしては大きなシェアを占めるfreeeも一つのフィンテックの例でしょう。 

    Zaim

     

    家計に特化したアプリのZaimもフィンテックの一つと言えます。クレジットカード、さまざまな明細を統合することが可能です。

    4.まとめ

    フィンテック(Fintech)は極めて成長の早い分野であり、今後は技術的成長はもちろん法的な整備も進みさらにテクノロジーが活用されるようになります。多様なビジネスとフィンテックの掛け合わせで無限の可能性がある領域であり、今後もトレンドを追っていく必要があるでしょう。

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