データ分析プロジェクトで求められる4つの力とは|社員×アシスタント対談記事Vol.1

データビズラボでは、様々なバックグラウンドを持った優秀な人材がデータ分析・可視化によってビジネス上の課題解決を行っています。データ分析・活用プロジェクトのコンサルタントにはどのようなスキルが求められるのか、データビズラボが誇る精鋭メンバーが以下の4つのテーマに絞って語ります。

  • キャッチアップ
  • 顧客折衝
  • チームマネジメント
  • 生産性

インタビュアーは1年ほどデータビズラボでアシスタントをしている廣瀬が担当します。

参加者プロフィール(左から右)

  • 佐藤悠生(さとう・ゆうき)
    • コンサルティング部アソシエイト(当時)として、データマネジメントを中心とするビジネスコンサルティングとプロジェクトマネジメント、データ分析・可視化を担当。
  • 山口紘(やまぐち・ひろ)
    • コンサルティング部シニアコンサルタントとしてビジネスコンサルティングや企業研修講師、データ分析・可視化を担当。
  • 廣瀬真衣子(ひろせ・まいこ)
    • データ可視化案件やオウンドメディアの運営に従事し、アシスタントとして活躍中。
  • 大和慎之介(やまと・しんのすけ)
    • コンサルティング部コンサルタントとしてデータマネジメントを軸としたデータプロセスの改善、データ分析・可視化、データ戦略策定などを担当

    実務起点で技術を習得する【キャッチアップ】

    廣瀬)大和さんにお聞きしたいのですが、私はタスクを進める上で技術的な壁にぶつかって悩んでしまうことがよくあります。そういった際にどのように壁に立ち向かえばいいのでしょうか?

    大和)どうしても悩んでしまう時は、社内の人に聞きますが、私は結構何でも納得するまで追求したい性格なので技術的に詰まった時でもそんなに不安にならないです。また、まりに思い悩んでしまうような解決方法はクライアントも望んでいない場合が多い印象があるので、クライアントと会話できる関係性や知識のベースを作り、逐一確認・相談するようにして方向性をそろえるようにしています。

    廣瀬)基本的な下地を作ることが大切なんですね。新たなツールの習得やクライアントの要望の実現にはスピーディなキャッチアップが求められますが、大和さんはどうやって学習・習得されているんですか?

    大和生のデータを使って色々な検証を行い、違いなどを体感しながら学ぶのが良いと思います。案件ではデータベースやデータエンジニアリング関連の基本的な技術や知識が求められるので、案件を通しながら日々習得しています。さらに、技術起点ではなくて業務理解からしっかり行うことを大切にしています。何に役立つかイメージできない技術や知識などはなかなか頭に定着しないので、その技術・知識に関連する実務起点で考えるようにしています。納得感のある理解と、技術を活かすアイデアにもつながると思うので、おすすめです。

    クライアントの要求を理解し、質の高いアウトプットで信頼関係を築く【顧客折衝】

    廣瀬)佐藤さんは実際に案件をご一緒する中で、クライアントとの円滑なコミュニケーションと信頼関係の構築がとてもお上手だなと感じました。クライアントとのコミュニケーションにおいて佐藤さんが重視していることはありますか。

    佐藤)お客様の発言に対して口だけでなく手で答えるというのが良いのかな思います。手書きのメモやパワーポイントで、なるべくその場で目に見えるものを見せながら「こういうことですか?」と会話しています。経験上、お客様も「自分の発言が的を得ているか?」「理解されているか?」と不安に思いながら発言されていることが多いものです。“手を尽くして”という言葉の通りに応えることで、コミュニケーションが安全・安心になると考えています。

    廣瀬)お客様目線で不安を取り除いてくれると信頼されますよね。山口さんは何か意識していることはありますか?

    山口「お客様をよく理解すること」「お客様の想像を超えること」「中途半端なものは出さないこと」の3点を意識しています。

      • お客様をよく理解すること:先方からの発言で出る具体的な要望だけでなく、その背景やそれを実現したい目的まで含めて理解するようにしています。「現在どういう状況なのか」「なぜそうしたいのか」を意識的に深堀りすることで、本質的な課題を理解することに繋がり、先方も「我々のことをよく理解し、考えてくれる。一緒に仕事をしていきたい」と思っていただけると考えています。
      • お客様の想像を超えること:先方が期待しているスピードや質を超えたアウトプットや、先方の想定になかった解決策の提案をすることで「この相手に頼みたい」と思ってもらえると考えています。そのためにも、一点目に上げた「本質的な課題の理解」から提案を練ることが大事ですね。
      • 中途半端なものは出さないこと:お客様にアウトプットを提示する際には、できる限り疑問や突っ込まれる部分を残さないようにしています。疑問等が生じた際にうまく対応できないと、不安を抱かせる原因になると思いますし、逆に疑問に先んじて回答できれば「この相手になら安心して任せられる」と感じていただけると考えています。

    メンバーの創造性を発揮できる環境を作る【チームマネジメント】

    廣瀬)山口さんがリーダーの案件に参加した際、多くのメンバーとタスクをとりまとめてプロジェクト全体の進捗を完璧に管理していただき、感動した記憶が鮮明にあります。チームマネジメントやプロジェクトマネジメントで心がけていることはありますか?

    山口)プロジェクトをマネージする上で一番心がけていたのは、「メンバーをよく見ること」です。各メンバー様々なタスクを抱えていますし、能力・興味関心も人によって異なります。そのため、個々の背景・状況に合わせて依頼するタスクの内容や粒度を調整することが重要だと思っています。また、困りごとや質問を出していただいた際には可能な限りすぐに対応したり、最終的はタスクを巻き取ったりと、安心してプロジェクトに参画していただける環境を作りました

    廣瀬)そうしたマネジメントはどのように身に着けてこられたのですか?

    山口)「人の真似」と「スクラム開発の学習と実践」です。

    • 人の真似
      • 永田さん(当社代表取締役)をはじめとした社内のメンバーはもちろん、案件でも優秀な方と一緒に仕事をする中で「良いと思ったところ」を自分の中に取り入れるようにしています。そのために、コミュニケーションなどのソフトスキルについても言語化し、ドキュメントとしてまとめています。
    • スクラム開発
      • 参加した案件がスクラム開発での進め方を採用していたことが、勉強をはじめたきっかけです。チーム全体での生産性が高く、アウトプットが出てくるスピードも速いため興味を持ちました。まずは永田さんにお勧めの書籍を伺い、データビズラボの図書購入補助制度を利用して4冊ほど読んで学習を進めました。スクラム開発はチーム内の透明性を大切にしているので、困っていることを常に共有してチーム全体でプロジェクトを進められます。現在のデータビズラボも意見が言いやすくチャレンジできる環境ですが、それぞれの案件でも心理的安全性を担保することでメンバーが主体的に参加できる環境を作り、メンバー全員で取り組むからこそより創造的になれるチームを作っていきたいです

    ※図書購入補助制度:データビズラボは担当案件やプロジェクトで必要な図書の購入費を100%補助しています。その他の福利厚生はこちらをご覧ください

    廣瀬)そうなんですね。実際に山口さんのもとで案件を進める上では、プロジェクトの全体感を見て優先順位をつけ、得意分野・興味関心を聞きながらタスクを振り分けていただけたので、自分の仕事に集中できました。加えて、疑問点があればすぐに質問するように声掛けをしてもらえていたので、負担感をあまり感じることなく色々な仕事にチャレンジできました。ありがとうございました!

    優先順位を決めて仕事のスピードを上げる【生産性】

    廣瀬)データビズラボはクイックなキャッチアップを求められる一方で、優秀な先輩が手厚くサポートしてくださるので自分自身成長を日々実感しています。時としてマルチタスクが求められることもありますが、佐藤さんは仕事のスピードに関して何か工夫されていることはありますか?

    佐藤)2つ意識しているポイントがあります。一つ目は基本的なことですが「優先順位付け」です。これには自分なりに原則があって、優先度の高い方から

    1. 人の予定を決める仕事
    2. 人を待たせてしまう仕事
    3. 自分が頑張りさえすればいい仕事 と決めています。

    二つ目は「仕事の出口を整える」ことです。例えば「この資料はこれを説明する資料」ではなく「この資料は誰が何を判断できれば良し」といった具合に仕事の目的をコミュニケーションレベルで規定します。こうすると資料を作る時にやるべきこととやらなくていいことが明確になってフットワーク軽く仕事ができます。

    廣瀬)ありがとうございます!人と関わるタスクは爆速で消化し、あとはじっくり自分のタスクに取り組むということですね。

    山口)僕たちから廣瀬さんに逆に質問してもいいですか?仕事だけに限らず廣瀬さんが、何かを選択・判断するときの基準や優先順位を言語化できたら教えてもらえますか。

    廣瀬)基本的には、直感で「楽しそう」「興味がある」と思えるかどうかが大きな決定要因になっています。ただ、それだけでは決めきれないことが多いので、将来的に類似の機会が得られそうなものについては切り捨て、今しかできないこと、今後機会に恵まれそうにないことを優先的に選択しています。

    山口)その結果データビズラボにたどり着いたということですよね。働く環境として、データビズラボはどうですか?

    廣瀬)技術面で切磋琢磨できるだけではなく、仕事の進め方やチームメイト・クライアントとの会話が上手な人が多いため刺激を受けられる職場です。さらに、チームメイトを信じて任せる力と、チームとしての責任感を併せ持っているメンバーが多いことに魅力を感じています。

     

    データビズラボでは現在、共に働く仲間を募集しています。データ領域でのキャリアを築く熱意のある方々の応募をお待ちしています。

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