私は昨年独立・起業しました。会社の経営をし始めると、クライアントワークに加え同時に新しいことを学ばないといけず、どんどん時間が必要になっていきました。そのため常に時間が足りず、時間を作る方法や限られた時間で成果を出す方法を考えたり、取り入れてきました。
この記事では、1日24時間では足りない私のような人に向けて、生産性や成果を上げるのに寄与したツール類を課題別に紹介します。
目次
1.本を読む時間が取れない
インプットや調査、思考の時間の土台となる本を読む作業の時間を作り出す方法です。
Audible
目は忙しいことが多いですが、耳は意外にあいているものです。
私は歩いているときはairpodspro、そして車の運転をしているときには車のスピーカーからAudibleを流しています。この工夫で大分インプットの時間が出来ました。
例えば私は『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』をAudible版で購入しています。こういったボリュームのある書籍は文字で読むとかなり本腰を入れる必要がありますが、耳からいくと意外に早く終わるものです。
▼LIFESHIFT(ライフ・シフト)のiPhoneでの画面
- 1.5-1.7倍速位で聞く(2倍速ですと流石に聞きづらさあり)
- 通勤などの細切れ時間に耳を使ってインプットする(歩いているだけで普通に一冊読み終わる)
- Audibleに対応していない本も多いが、Audible版がある本だけでもAudible化していく(インプット量を最大にできる)
airpodspro
Audibleとセットで歩いている時の読書に使うのがおすすめです。私はAudible+airpodsproで勉強したり、英語学習しています。
2.全体的に時間がない
「物理的に時間を創出してくれるもの」を紹介します。
音声入力
いくらタイピング速度をいくら上げても、話す方が5倍くらい早い実感があります。誤変換・誤認識に関してはもちろん手入力が必要ですが、その修正を入れても作業にかかる時間は大幅に削減されます。
執筆やライティングをしている方には特におすすめ
実は拙著『データ視覚化のデザイン』も部分的に音声入力で書きあげました。
私の本はデータ視覚化・ビジュアライゼーションの本ですので、画像や画像の説明が多く音声入力ではもちろんできない部分もありました。しかし、ざっくりとした部分だけとにかく早く文字が起こされるので普通に効率的です。
執筆などの大量の文字入力をされる方にとっては、音声入力は体(背中、肩、腰、手首など)のためにも良いでしょう。少しでもタイピングする時間を減らし、ガチガチになってしまう体のケアにもなっているはずです。
他の人への共有や指示にもおすすめ
私はタイピング時間が長すぎて普段から腱鞘炎気味なので、極力タイピング時間を減らすべく自分の秘書への指示も音声入力で行なっています。
▼音声入力をLINEでしているiPhoneでの画面
家事代行・掃除代行
私は自分のマンションで提携しているクリーニングと、Casyというサービスを併用しています。
家事自体、自分で丁寧に行うことで、幸福度が増しますので自分でもよく行なっています。しかし、忙しくなったり疲れているとどうしても放置してしまいがちな部分はあります。そのような時でも出来る限り放置せず快適に過ごせるよう最初から手伝ってもらっておくようにすると体も心もかなり楽になります。
予算的に難しい場合は、水回りだけでも定期的に任せるようにするだけでも解放感や幸福感は変わるものと思います。
ルンバとブラーバジェット
ルンバやブラーバのようなマシンでの掃除は、これらを使ったからといって全ての掃除がなくなるわけではありません。イメージとしては7割前後のざっくりとした掃除が終わるかな、という感覚です。しかし細かいところの掃除は依然として残るものの、日常的にRoomba i7とBraavaのセット使いをすることで、「普段からある程度綺麗なレベルにしておく」をクリアすることは大分楽になります。携帯アプリで掃除日時を設定できるのもかなり良いです。
▼自宅のルンバとブラーバの様子(笑)
超音波ウォッシャー
シミがつくと、洋服を替えるべきかの判断、替える場合の購入場所選定、購入時間、クリーニングに行くまでのリードタイムなど、無自覚にかなり時間をとられています。シミごときに人生の大切な時間を使われてはたまりません。これで秒殺しましょう。
超音波ウォッシャーを使うとクリーニング屋さんに持って行ってとれなかったシミまでとれることも多く、そしてクリーニング屋さんでは「女性の繊細な服では生地を傷めるのでシミ取り不可」と断られたりすることもあるので、自分のワードローブのメンテナンスグッズとしても、もうなくてはならない存在です。オフィスにも一台置いて、シミ取りに使う社員全員分の時間を削減出来ました。
買って良かったものオブザイヤーに入るかもしれません。うっかり者で洋服にシミをつけてしまいがちな私にとって、これは革命的でした。これで大好きな担々麺も安心して食べる事ができます。
3.快適に仕事したい
そもそも「成果を上げたい」という人は、無限に仕事をしたいという人が多く、そういう人は物理的に体が続くかがクリティカルになります。その意味で、ここでは作業中の筋緊張を少しでも楽にしたり、長時間の作業の負担が少しでも緩和される体のケア的なものを紹介します。若い方でも30代になるとバキバキになりますので、優秀な若い方こそ今から課金し始めるのがおすすめです。
エルゴレストの肘掛
こちらは経営者の友人に教えてもらいました。教えてもらってすぐ購入しました。デスクワークが長時間続き肩、背中、首がガチガチになっている人には特におすすめです。エンジニア、プログラマ、ライターの方など、日々快適な環境を追求される方はおそらく疲れにくさに驚くと思います。
エルゴレストはフィンランド製で、時計など精密な作業をするときの職人さんや、身体障害者の方の補助器具やリハビリとしても使われているプロダクトです。
私はこの「マウスパッド付き左右セット」のプロダクト(35,434円)を購入しました。やはり日々の疲労は姿勢によって蓄積されているなということを痛感し、こういった細やかな補助器具によって疲れにくくなり大分パフォーマンスが変わりました。代引きなところが面倒ですが、プロダクトは良いです。肘を支えてくれるので、ふわふわ浮いているような感覚です。
ネタトモ(二酸化炭素濃度モニター)
私は二酸化炭素濃度を管理するために自宅ではネタトモで管理しています。目に見えないものは可視化させないと管理できず、それによって自分が影響を受けていることにも気づきにくいからです。
二酸化炭素濃度で集中力やパフォーマンスがかなり変わります。私は1000ppmを超えたときと500ppmを下回ったときに通知がくるようにしています。
ご予算的にネタトモが難しい場合、普通に二酸化炭素濃度だけのモニターだけでも購入するのがおすすめです。
温度、湿度は計測しているが二酸化炭素って意外に計測していない人が多いと思います。
昇降デスク
特に長時間のデスクワークが続く方の場合、昇降デスク以外に選択肢はないと思います。通常の昇降しないデスクですと、ずっと座っていることでどうしても太りやすくなったり、背中も丸まりがちですし、姿勢をリフレッシュするタイミングがとれません。
私は、自分のオフィスではコンランショップの昇降デスク、自宅ではアメリカ製の昇降デスクを使っています。
オフィス使いのWORKS DESK LIGHT GREY LINOLIUM
最近オフィス移転をしたばかりで、その際にデザイナーと選びました。電気アジャスター付きです。
自宅では、HAWORTHスタンディングデスク を使っています。こちらは手でくるくる回して昇降タイプです。最近の昇降デスクは女性の力でも負担にならないです。
椅子
オフィスでも自宅でもハーマンミラーのセイルチェアを使っています。自宅はグレーで、オフィスはデザインの統一感から赤色を使っています。
社員用の椅子はAlberto Medaのフィジックスを使っています。座り心地良いです。
この椅子は比較的リーズナブルでデザイン性も良く、私のオフィスではペンタゴンのテーブルにこのような感じで合わせて使っています。
その他まわりの知人・友人と椅子話になると以下のものがおすすめと聞きます。私は諸々悩んで最終的にセイルチェアにしました。
リストレスト
先述の通り私は執筆をしており腱鞘炎になりそうでした。常に手首が痛んでいたのですが、こちらと下記マウスパッドを使うことによってだいぶ軽減された気がします。
執筆で長時間のタイピングが続きリストレストでも使ってみるか、と思ったのですが、リストレストがある・なしでは全然違います。今はエルゴレストの肘掛を使いさらにバージョンアップしましたが、予算的に難しい方で長時間のデスクワークが続く方はまずリストレスト、マウスパッド、マウスはきちんとしたものを使うと体が長持ちすると思います。
マウスパッド
執筆中手首が本当にしんどくなったので、マウスの操作している間も手首をケアしたく、リストレスト付きマウスパッドを選びました。タイピングをするときのリストレストと合わせて使うことで、かなり良くなった感覚があります。エルゴレストのマウスパッド付を使う場合は必要なくなります。
4.作業効率を上げたい
手元の作業効率を上げるアイテムを紹介します。
4Kモニタ
4Kモニタは比較的リーズナブルなラインを使っています。給電タイプですとテーブル周りもすっきりしますので特におすすめです。
モニタを小さいもので我慢している人がいますが、モニタの我慢は無駄です。モニタが大きくなるのはワンルームから2LDKに引っ越しするようなもので、直接的な作業効率に寄与します。作業効率が何倍にもなるので、仕事が出来る方でモニタがボトルネックとなる位小さいものを使っている人はめちゃくちゃ勿体無いことをしています。これくらいの元はすぐに取れるはずです。
自分のオフィスではこちらを使っています。
BenQ 32インチ4K高画質&高音質モニター EW3280U
さらに予算に余裕がある方は、EIZOのモニタも良いと思います。周りの人でこだわっている方はこちらを使っている人が多いです。
airpodspro
2回目の登場です。airpodsproは集中力を上げ作業効率を上げたいときにもおすすめです。
最近でこそノイズキャンセリングという機能が世の中に認知され理解されるようになりましたが、一昔前は音に過敏な人・聴覚過敏の人は本当につらかったものと思います。私もその一人です。
耳栓
airpodsproが予算的に厳しいけれどもノイズキャンセリングはしたいという場合、この耳栓がおすすめです。音楽家の友人から教えてもらったハイパー耳栓です。私もこちらも使っています。500円とリーズナブルなのに機能は凄いです。
トラックボールのマウス(ロジクール)
拙著『データ視覚化のデザイン』の執筆では、腱鞘炎気味になり手首が常に痛みました。そして、マウス難民になっていました。マウスを色々探して、とにかく筋緊張が削減されそうなのを探して、最終的に今はこちらにしています。ライターやエンジニアなど、長時間のデスクワークが続く方には、トラックボールが良いのではと思います。私は手が小さいのですが、この大きなサイズのマウスが逆に使いやすいです。もちろん男性にも良いと思います。
私の知人で、マウスに魔改造して18個のボタンにキーアサインをしている方がいらっしゃるのですが、自分も将来そこまで行きたいと思っています。
キーボード(Apple Magic Keyboard)
私が使っているキーボードです。私は筋緊張しやすいタイプなので、このような左右に分かれているタイプにするか迷っていました。プログラマー界隈の友人知人は結構このタイプを使っている方は多いです。
▼Kinesis Advantage
しかし、これですと他の場所(お客様先など)に移動したときに使えないという難点がありました。ですので、最終的に打感が良くワイヤレスなのでデスクがすっきりするこちらのApple Magic Keyboardにしました。
▼Apple Magic Keyboard
PC操作周りを万全体制にする
PC周りの操作の生産性が低いと、そもそもアウトプットを出すまでが遅かったり、日常的にもたもたしているはずです。以下の書かれている最低限の生産性を上げる努力をしてからグッズ・ツール類にお金をかけるのも良いと思います。
私は常に省力化・生産性の上げる余地がないかを普段から考えているのですが、細かい動作って1秒2秒なので普段「まあいっか」って思いがちなのですよね。しかし、直さないと一生その無駄な時間を使うことになるので、意識をして習熟しておくのは非常に重要です。
寿司打
こちらは普通にタイピング速度を早めておいた方が良いというシンプルなことです。また、タイピング速度が早くても我流タイピングですと間違いが多すぎて何度もdeleteでまた戻って・・ということをやっている人は意外に多いです。寿司打を使って練習しミスタイピングをなくす練習を作って生産性の土台を作るのが良いと思います。
私の会社では秘書でもインターンでも寿司打で「高級寿司コース10000点の合格」をしてもらっています。
タイピングは、タイピング界の神も下記の通り言及されていらっしゃいますが、とても共感します。
正確性と速度のバランスはとても難しい問題ですね。ですが、基本的には正確性を最優先するとよいでしょう。
出典:隅野 貴裕・直伝!タイピングのコツ ~速く正確に打つ~ミスなく打数を増やすには(1)
ゴッドハンドのタイピングは、本当にすさまじいですね。
ショートカットキー
思考の速度でPCを使うことを目指すと、ショートカットキーを使わない訳にはいかないと思います。ここでは、ツールに投資する前に最低限おさえておくべきショートカットキーを紹介します。まずこれらを身に付けましょう。キーボードはデフォルト効果が働いて標準のまま使いがちですが、頑張りましょう。
アプリケーションの切り替えはショートカットキーで行う
これは出来る限りマウスに触らないためです。
Mac:Command + Tab
Win:Alt+Tab
ウインドウ調整はアプリに任せる
1つのアプリから別のアプリへ移動し、横に並べたりマルチタスクでデータを比べたりするとき、全てのウインドウの位置を調節する必要があります。この処理がシンプルになります。
このアプリで、私は「Magnet(400円)」と「BetterSnapTool(360円)」どちらも使いました。 どちらでも良いのですが、必須ツールでしょう。もたもたカーソルでウインドウ調整している内に日が暮れます。
カーソル移動もショートカットキーで行う
Macでカーソルを使わないようにするショートカットキー集です。こちらのサイトがとても纏まっています。
よく使う単語や名前の辞書登録
辞書登録を使わずに何度も打ったり、変換ミスを何度もしている人がいます。辞書登録で一発解決しましょう。
全てをクラウドにする
当社でも全ての資料をオンラインストレージ、クラウド保存を徹底しています。当社ではGoogle Docsで同時にみんなで議事録やコンテンツへのコメントを書いています。リアルタイムに全員で同じものを見ながら会議を進められるので、TODOも全員でリアルタイム共有でき、会議の生産性が非常に高まります。
これに慣れると、一回一回ローカルに保存はもうメンタル的にも物理的にも無理になります。
5.万全な体調を保つ
上記に挙げた疲れない仕組みづくりに加え、疲れを取る仕組みづくりも重要です。ここでは、疲れをとったり、普段のメンテナンス、コンディショニングができるアイテムを紹介します。
目系
あずきのチカラ
こちらはその効果が高いものの、一つの難点として、漢方っぽい薬草的な臭いが割と残ります。私はそこまで不快ではないですが、苦手な方もいらっしゃるかもしれません。
アイマッサージャー
あずきのチカラの匂いが気になる方はこちらがおすすめです。標準1セット15分間のアイマッサージャーです。今は誰もが何かの折にスマホを確認してしまい、15分間スマホを見ていないということはほとんどないと思います。これは、そんな現代に強制的にスマホを見ないようにし、目を休ませる時間をつくってくれます。
私はどちらも自宅使いしています。あずきのチカラとアイマッサージャーを両方やれば、もう一踏ん張りできるくらい目元の疲れが取れます。目を酷使するライターやエンジニア、プログラマの方には特におすすめです。アイケアのポイントは、できる限り疲れすぎる前にケアすることです。
ソフトサンティア
基本的に仕事を頑張る方は普段からモニターを凝視し目を酷使しています。目を酷使しているとどうしてもドライアイになりますので、このソフトサンティアを箱買いすることがおすすめです。ドライアイを放置していると治りにくくなりますので、日頃からのケア、メンテナンスが重要です。5箱もしくは10箱の箱買いが安いです。
筋肉をほぐす系
睡眠前にお風呂(バスタブ、湯船)に入ると翌日の疲れのとれ具合が全く違うので、疲れている時でもなんとか入るようにしています。その中でも、下記は私の好きなラインナップです。
きき湯 食塩炭酸湯
きき湯が好きで、特に疲労感をとるこのタイプが好きです。
きき湯ファインヒート炭酸入浴剤
ロイヒつぼ膏
辛いところに貼ります。こういったシールは春夏は見えてしまうので、私は普段は就寝時にケアとして使っています。
今年の夏は私はクール版を寝るときに使っていました。特に首がつらいので、首周辺に6−8枚貼って寝ます。
どうしても貼るタイプが嫌な場合、塗るタイプもあります。私は塗るタイプと貼るタイプを併用しています。
お灸
お灸ですのでどうしても強い香りが残りますが、リラックスしたいときや筋緊張を集中的にほぐしたいときには、上記ロイヒに加えお灸のパワーも借ります。お灸は燃焼力でパワーが異なりますが、私はこのマイルドタイプを使っています。男性ですと、少し物足りないかもしれません。いずれにしても皮膚の厚さが人それぞれ違いますので、一旦一番マイルドがものから使うのがおすすめです。
OURAリング
睡眠は非常に大事で、睡眠がうまくいっていないと、全てが悪い方向にいってしまいます。仕事のパフォーマンス、集中力はもちろん、感情のコントロールもしにくくなり良いことがないです。
OURAリングは睡眠スコアを計測し、その日のベースの体調や必要運動量がわかり、カロリー燃焼量なども測ってくれます。人間は可視化されないと制御・管理しようとしないので、放置すると仕事しすぎてしまうの自分のセーブにとても役立っています。また、コロナで運動不足になっている人にも自分がどれほど運動不足になっているか可視化されるのでめちゃくちゃおすすめです。女性の指には少しゴツい感じです。
▼自分の体調や睡眠が酷かった日のスコア・・・(笑)
▼女性の手には少しゴツいかもです。(私の指にはめたところ)
「Apple Watch」や「フィットビット」など、ヘルスケアのウェアラブルプロダクトは多くあるのですが、指輪というのはOURAリングしか今のところないと思います。着脱のストレスなく便利で良いです。
まとめ
自分が時間を創出するためのツールや環境類の底上げはこのような感じです。
一般的には、何かを得ようとしたり身につけようと言う時、努力が必要になります。しかし、お金をかけるだけで生産性が出るものもあり、特にそれらにはお金をかけてきました。予算の範囲で少しずつでも整えていくと、本当に価値のある自分の能力を使うことに集中できる時間が莫大になると思います。
また一年後にはいろんな新たなプロダクトやアイテムが出ているのだろうなと思うと楽しみです。
データビズラボコーポレートサイト
自分のオンラインサロンも楽しんでます。
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