Power BIは、Microsoftが提供するBIツールで、さまざまなデータソースに接続し、レポートやダッシュボードとして可視化・共有できます。Excelやデータベース、クラウドDWHなどからデータを取り込み、意思決定に必要な指標を組織内で同じ形で見られる状態を作るのが得意です。個人の分析から部門横断のレポーティングまで、用途に応じて広く使われます。
実務では、データ整形を担うPower Queryと、指標計算に使うDAX(式言語)をどう設計するかが品質を左右します。レポートごとに計算式を作り散らすと「同じ売上なのに数字が違う」状態になりやすいため、データモデル側に共通定義を寄せるのが安全でしょう。定期更新を行う場合は、オンプレミスデータへの接続や更新経路を整えるゲートウェイの運用も論点になります。
運用で重要なのは、権限設計と指標定義の変更管理をセットで回し、誰がどのデータにアクセスできるかを説明できる状態を保つことです。データ更新の失敗や遅延が起きたときに原因を追えるよう、監査ログや更新履歴を確認する手順も用意しておくと安心です。重いレポートが増えると全体が遅くなりやすいので、集計粒度やデータ量、キャッシュの使い方まで含めて設計すると安定します。

