論理モデルは、業務で扱う情報を「どんなデータを、どんな関係で管理するか」という観点で整理したデータ設計図です。特定のDB製品や実装方式に依存せず、エンティティ(顧客、契約、商品など)と属性、関係性を業務の言葉で定義します。データの意味を先に固めることで、後工程の物理設計やETL設計のブレを減らせるでしょう。
論理モデルには、主キー・外部キーの考え方、1対多などの関連、正規化の方針、業務ルール(必須項目、重複不可、状態遷移)を含めて整理します。ER図とデータ辞書をセットで整備し、用語集の定義と一致させると、分析指標の解釈違いが起きにくくなります。要件定義と実装の間にある「データの契約」として位置づけると使いどころが明確です。
つまずきやすいのは、論理モデルに物理都合(インデックスやパーティションなど)を混ぜてしまい、設計意図がわかりにくくなる点です。履歴の持ち方や有効期間、粒度の定義を曖昧にすると、集計で多重カウントが起きやすくなります。変更管理と版管理、決定者の明確化、物理モデルや実DDLとのトレーサビリティまで用意すると、論理モデルが運用に耐える資産になります。

