リレーショナルデータベースは、データを行と列からなるテーブル(関係)として管理し、テーブル間の関係を使って整合性のある参照と更新を行うデータベースです。SQLで検索・集計でき、主キーや外部キー、制約でデータ品質を担保しやすい点が強みになります。業務システムの基幹データや、分析用の整形済みデータを扱う基盤として広く使われます。
実務では、参照整合性とトランザクション制御が重要です。たとえば受注と明細、顧客と契約のように関連するデータを矛盾なく更新でき、途中失敗が起きてもロールバックで状態を戻せます。性能面では、インデックス、パーティション、クエリ設計でスループットとレイテンシが大きく変わるため、運用しながらパフォーマンスチューニングする前提で設計するとよいでしょう。
一方で、スキーマ変更の影響が下流に波及しやすく、半構造化データや急速な要件変化には不向きな場面もあります。大量ログをそのまま突っ込むより、データレイクに置いてから用途に合わせて整形し、RDBには用途別の集計や参照データを載せる運用が現実的です。データ利活用では、リレーショナルデータベースを「正の参照軸」として使い、マスターデータやリファレンスデータの統制を効かせると、全体の整合性が取りやすくなります。

