二次データは、企業や行政、研究機関などがすでに収集・公開しているデータを、別の目的で再利用するデータのことです。自社で新たに調査や計測を行って得る一次データに対して、二次データは「既存データを借りて分析する」位置づけになり、探索や仮説検証の初動を早める手段として使われます。
実務では、市場規模やトレンド把握、競合比較、需要予測の前提づくりなどで二次データがよく使われます。公的統計、業界団体のレポート、オープンデータ、アプリストアや求人データ、SNS・口コミの集計データなどが代表例です。取得コストとスピードの面でメリットがあります。自社内でも、別部署が持っている既存のログや帳票データを分析目的で再利用する場合は、実務上は二次データとして扱うと整理しやすいです。
注意点は、データが作られた目的と定義が分析目的と一致しないことが多く、解釈のズレが意思決定の誤りにつながりやすい点です。集計単位、対象範囲、欠損や補正の有無、更新頻度、調査方法の変更などを確認しないまま使うと、時系列比較や部門比較が破綻します。二次データを使うときは、出典と取得日を明記し、定義と制約を前提として共有したうえで、一次データや別ソースでクロスチェックする運用が安全でしょう。

