インメモリデータベースとは、データの主な置き場所をディスクではなくメモリ(RAM)に置き、高速に読み書きできるよう設計されたデータベースです。ディスクI/Oの待ち時間が小さくなるため、クエリ応答や更新処理を短時間で返しやすくなります。リアルタイム性が求められる業務で選ばれやすい方式でしょう。
インメモリデータベースが役立つのは、集計や検索を「すぐに返す」こと自体が価値になる場面です。たとえば大量アクセスを受けるWebサービスでは、セッション情報や一時的な状態を高速に扱う用途で使われます。一方で、すべてをメモリに載せる設計はコストと運用難度が上がりやすい点も押さえたいところです。
具体例としては、キャッシュ用途のインメモリ型データストア、リアルタイム分析向けのインメモリ指向のDBなどが挙げられます。ランキング集計、レコメンドの特徴量の参照、監視の最新値の保持など、低遅延が重要な処理で効果が出やすいです。永続化やレプリケーションを備え、障害時の復旧を前提に運用される構成も増えています。
運用上の注意点は、メモリ容量の上限と障害時のデータ保護をどう設計するかにあります。永続化の方式、バックアップ、フェイルオーバーの手順まで含めて決めないと、性能は出ても安心して使えません。データの鮮度と整合性をどこまで厳密に扱うかも、システム全体の要件として整理しておくと判断がぶれにくいです。

