シングルソースオブトゥルース(Single Source of Truth、SSOT)とは、組織内で参照すべき「正」となる情報源を1つに定め、全員が同じデータにもとづいて判断できる状態を指します。売上や顧客数のような重要指標が部署ごとに違う数字にならないよう、基準となるデータと定義を統一する考え方です。データ利活用を進めるほど重要性が増す概念といえます。
シングルソースオブトゥルースがあると、会議やレポートで「どの数字が正しいか」の議論が減り、意思決定が前に進みやすいです。指標の定義や計算ロジックが揃うため、分析結果の比較や施策評価がしやすくなります。結果として、データ活用が属人化しにくくなるでしょう。
実現には、どのデータを正とするかだけでなく、データの作られ方と更新タイミングまで含めて揃えることが重要です。たとえば、現場入力の業務システム、集約したDWH、整形済みのデータマートのどれを基準にするかが曖昧だと、正が複数生まれやすくなります。指標定義書やデータカタログで用語と計算式を固定し、権限管理と監査ログで変更を追える状態にすると安心です。運用を回しやすい粒度から段階的にSSOTを作る進め方が現実的でしょう。

