サイロとは、組織やシステムが部門ごとに分断され、情報や業務が閉じた状態で運用されている状況です。データの文脈では、部門別にデータが分かれて保管され、横断的に参照や統合がしにくい状態を指します。サイロ化が進むと、同じ顧客や同じ指標を扱っているつもりでも、定義や更新タイミングがずれて食い違いが生まれることがあります。
サイロが問題になるのは、全体像を把握しづらくなり、意思決定の精度が落ちやすいからです。部門ごとに似たデータを別々に持つため、二重管理や手作業のつなぎ込みが増え、運用コストも上がりがちです。さらに、権限やルールが統一されないまま共有が広がると、情報漏えいリスクや監査対応の負担も大きくなります。
具体例として、営業はSFA、マーケはMA、サポートは問い合わせ管理に顧客情報を持ち、顧客IDが一致しないために施策効果が追えないケースが代表的です。対策としては、共通IDの設計や名寄せ、データカタログによる定義の統一、アクセス権限と監査ログを含めた運用ルールの整備が重要です。組織面では、部門横断の責任者や合意プロセスを置き、サイロを前提にしない改善を継続する姿勢が効果的でしょう。

