セマンティックとは、言葉やデータが持つ「意味」や「文脈」を重視して扱う考え方です。表記の一致だけでなく、同義語や関係性まで含めて理解しようとする点が特徴でしょう。データ利活用では、検索、データ定義、ナレッジ整理などの場面で「セマンティック」という言葉が使われます。
代表的な例がセマンティック検索で、キーワードが完全一致しなくても、意味が近い情報を探します。たとえば「退職手続き」と検索して「離職の手順」に関する文書がヒットするようなイメージです。検索対象の文章をベクトル化し、意味の近さで検索する方式が採られることもあります。
データ基盤の文脈では、セマンティックレイヤーのように「指標の定義」と「計算ロジック」を共通化し、誰が集計しても同じ数字になる状態を目指します。BIで同じ売上指標を見ているのに部署ごとに数字が違う問題は、セマンティック定義が揃っていないことが原因になる場合も多いです。
セマンティックを取り入れると便利になる一方で、用語や関係性の定義が曖昧だと解釈がばらつきます。オントロジーやデータカタログで定義を整備し、変更履歴と責任者を明確にする運用があると、セマンティックの効果が出やすいです。

