リレーションシップは、データ同士の関連性や結び付きのことです。データベース設計では、テーブル間の関係を指し、ER図で「1対1」「1対多」「多対多」のように表現します。たとえば「顧客は複数の注文を持つ」「注文は複数の明細を持つ」といった関係がリレーションシップです。
実務では、リレーションシップの定義が、結合条件の正しさと集計結果の解釈を左右します。主キーと外部キーの設計が曖昧だと、重複カウントや欠損が起き、ダッシュボードの数字が信用できなくなります。多対多の関係は中間テーブルで表現し、関係の有効期間や状態(有効・無効)を持たせると、履歴管理や監査がしやすくなるでしょう。
データ利活用では、リレーションシップを理解していると、どの粒度で分析すべきかが見えやすくなります。顧客単位で見るのか、契約単位で見るのか、明細単位で見るのかで、指標の意味が変わります。分析要件定義の段階で、対象エンティティとリレーションシップを整理し、集計の分母と分子が同じ粒度で比較できる状態を作ることが重要です。

