PaaS(Platform as a Service)は、アプリケーションを動かすための実行環境や開発基盤を、クラウド側が提供する形態です。サーバーやOSの構築・保守を自分で抱えずに、コードや設定の管理に集中できます。インフラ運用の負荷を下げつつ、リリース速度を上げたい場面で選ばれやすいでしょう。
データ利活用の文脈では、API基盤やバッチ実行基盤、ETLの周辺サービスをPaaSで組むケースが多いです。スケールや障害対応がマネージドになるため、ピーク負荷や突発的なトラフィックにも追随しやすい点が魅力です。基盤構築より運用改善に時間を回したい組織ほど相性がよいでしょう。
一方で、提供機能に合わせた設計になりやすく、移行時に作り直しが発生するベンダーロックインには注意が必要です。権限設計(IAM)、監査ログ、設定変更の履歴管理を揃えないと、便利さの裏で統制が崩れやすいです。SLAやメンテナンス窓、バックアップ方針まで含めて運用ルールを先に固めると安心でしょう。

