メタデータ管理は、データの定義・所在・権限・品質などの情報を整備し、最新状態で維持する運用活動です。利用者が「そのデータをどう解釈し、どこまで使ってよいか」を迷わず判断できる状態を作ります。データ活用が進むほど、メタデータ管理がないと誤解釈や二重管理が増えやすいでしょう。
実務で管理対象になりやすいのは、データセットとカラムの定義、指標の計算式、データリネージ、更新頻度、責任者、アクセス権限、監査ログ、品質指標などです。自動収集できる技術メタデータ(スキーマ、ジョブログ等)と、人が合意して更新すべき業務メタデータ(定義、利用条件等)を分けると、運用の現実解になりやすいです。スキーマ変更やデータ移動が起きたときに、影響調査と通知、ドキュメント更新が同じ流れで回る仕組みが欠かせません。
つまずきやすいのは、初期に整備して満足し、変更が反映されず陳腐化するパターンです。更新責任(データオーナー、スチュワード)と変更管理の手順、更新のSLAを決めると、メタデータが「使える情報」として残りやすくなります。データカタログやメタデータリポジトリを使う場合でも、登録ルールとレビュー観点を先に固めると運用が安定するでしょう。

