ログモニタリングは、アプリケーションやインフラが出力するログを継続的に収集・分析し、障害や異常の兆候を早期に検知する運用です。メトリクスが「数値の推移」を見るのに対し、ログは「何が起きたかの詳細」を残すため、原因特定と復旧判断に直結します。エラーだけでなく、遅延の増加、認可失敗の増加、想定外の入力なども監視対象になり得ます。
実務では、ログを集約して検索できる状態を作り、サービス名・環境・ユーザーID・相関ID(トレースID)などの共通キーで横断追跡できる設計が基本です。構造化ログ(JSONなど)にしてフィールドで絞り込めるようにすると、障害時の切り分けが一気に速くなります。アラートは「エラー件数が閾値超え」「特定例外が急増」「認証失敗が異常に増えた」など、運用で意味のある条件に絞るのが現実的でしょう。
つまずきやすいのは、ログの粒度や形式がサービスごとにバラバラで、検索できても状況が再現できない状態です。ログレベルの基準、個人情報のマスキング、保管期間、アクセス権限、監査ログの扱いまで含めてルール化すると、セキュリティと運用効率を両立しやすくなります。通知疲れを避けるためにも、アラート条件は定期的に見直し、一次対応の手順書とセットで運用することが欠かせません。

