KPIツリーは、最終目標であるKGIを起点に、成果へ影響する要因を分解し、複数のKPIを階層構造で整理する方法です。売上を例にすると「売上=客数×購買単価×購入頻度」のように分解し、どの要素を改善すべきかを見える化します。KPIをただ並べるのではなく、因果関係の仮説を式として表現できる点が強みです。
実務では、分解の粒度を「改善アクションに落ちるところ」まで持っていくことが重要です。要素を細かくしすぎると計測コストが増え、逆に粗すぎると打ち手が見えません。KPIツリーを作ったら、各指標の定義(分母・分子、集計タイミング、除外条件)とデータソースを固定し、部署間で同じ数字を参照できる状態にします。
運用の注意点は、KPIツリーが一度作って終わりになりやすいところです。施策や事業モデルが変われば因果の仮説も変わるため、定期的に見直し、指標の追加・廃止は変更管理として扱う必要があります。データ基盤側では、KPIツリーで使う指標をデータマートやセマンティック層で定義し、ダッシュボードごとに計算式が散らばらないようにすると安定します。

