フェデレーションは、別々に管理されている組織やシステムを、統合しきらずに連携させて1つの仕組みのように扱う考え方です。ITの文脈では、IDフェデレーション(認証連携)やデータフェデレーション(分散データ連携)を指すことが多いです。いずれも「管理主体は分けたまま、利用者には一体に見せる」設計だと整理できます。
IDフェデレーションは、IdPと各サービス間で信頼関係を張り、SAMLやOpenID Connectなどで認証結果や属性情報を受け渡す方式です。SSOの実現だけでなく、属性マッピング、権限付与、無効化の即時反映、監査ログの整備まで含めて設計することが重要になります。アカウントライフサイクルが複数システムにまたがるほど、例外対応を減らすルール設計が効くでしょう。
データフェデレーションは、データを中央に集めず、複数データソースを横断して参照・検索・集計できるようにする方式です。利点はデータ移動のコストやタイムラグを抑えやすい点ですが、クエリ性能、データの鮮度と整合性、アクセス制御の一貫性がボトルネックになりやすいです。運用では、対象データの分類、権限の伝播、キャッシュ方針、障害時の切り分け手順まで決めておくと安定します。

