BA(ビジネスアナリティクス)は、意思決定や業務改善に直結する形でデータを分析し、施策につなげる取り組み全体のことです。単なる集計や可視化にとどまらず、課題設定から分析、示唆の解釈、アクション設計、効果検証までを一連のプロセスとして扱います。たとえば「解約を減らす」「在庫欠品を防ぐ」「営業の優先順位を最適化する」といった目的に対して、根拠ある打ち手を作る活動だと整理するとわかりやすいでしょう。
実務では、BIが現状把握(何が起きているか)の可視化に寄りやすいのに対し、BAは「なぜ起きているか」「次に何をすべきか」まで踏み込む点が特徴です。KPI定義、分析粒度、データ品質、権限と監査ログ、再現性(同じ手順で同じ結論が出るか)まで整える必要があります。回帰や分類、時系列予測、セグメント分析、実験(A/Bテスト)などを組み合わせ、意思決定ルールとして運用に落とし込む形が有効です。
つまずきやすいのは、分析結果が「良さそう」で終わり、現場の運用に接続されないことです。分析の入口で、利用者、意思決定の締め切り、打てる施策の範囲、効果測定の方法まで合意しておくと、示唆が実装に乗りやすくなります。モデルやダッシュボードを作った後も、データ分布の変化、定義変更、プロセス逸脱をモニタリングし、改善サイクルを回す運用設計が欠かせません。

